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2009年 04月 21日
2009年4月4日金曜日。流産してから4日目。
朝の検温は36.5度。午後は36.7度。 悪露と腰痛はあったし食欲が全くないのは相変わらずだが、 下腹部痛はだいぶ和らいできて、少し気分が良い。 担当医は、入院した日から毎日一度は病室に顔を出してくれる。 この日もカーテンを少しだけ開けた担当医が、いつもの口調で話しかけてくれる。 担当医: どう?(顔色を見て)あ、だいぶ体調戻った感じだね。 自分ではどう?回復しているっていう感じ、ある? 朝食を終え、ベッドの上に座ってパソコンに向かっていたわたしは顔を上げ、 努めて明るい口調で答える。 性格なのか仕事柄なのか、多少具合が悪くても明るく感じよく話そうとしてしまう、 いつものわたしのクセが入院中もずっと出ていた。 わたし: はい、自分でも元気になってきている感じがします。 担当医: 今日は、血液検査と内診をさせてください。 前日担当医から、今夜熱が高くなったりしなければ、 金曜日に退院できるかもと言われていたわたしは、 ひょっとしたら今日じゅうに帰宅できるかもと期待した。 その後すぐに採血をして、結果を待つことになった。 14時頃、診察室に呼ばれた。 内診をして、順調に回復していることを告げられた後、 流産したときに取り出した胎盤の、検査結果を知らされた。 担当医: 胎盤の検査結果が出たんだけど、常駐菌しか出なかった。 頭を殴られたような気がした。それって、わたしのせいじゃないの? わたし: 常駐菌が子宮に入ったせいなんですか? どうして入ってしまったんですか? わたしの問いに、何らかのタイミングで入り込んだとしか分からない・・・、 とだけ担当医は答えた。 診察室を出てベッドに戻ったわたしは、タオルを顔に当てて、 声がほかの人に聞こえないようにして大泣きした。 わたしのせいなんだ。 わたし次第で、避けられなかったことではないのかも知れない。 わたしが赤ちゃんを殺しちゃったんだ。 しばらくそうして大泣きし、少しだけ気持ちが収まると、 間もなく面会時間が始まることに気付いて病棟を出た。 外の空気を吸いたかった。 外は暖かく、柔らかい春の日差しで眩しかった。 桜の木がたくさんの花を咲かしているのが目に入った。 日差しを浴びながら、携帯電話で母に電話した。 おかあさん?わたし。 すぐに明るい母の声が応答してくれる。 その優しく明るい声を聞いたら、わたしは涙を堪えられなくなってしまった。 手にしたタオルを目に当てながら、わたしは一気に思いを溢れさせる。 さっき、胎盤の検査結果が出たんだけど、常駐菌しか出なかったって。 だから、わたしのせいだと思うの。 気をつけていたつもりだったけど、先週はものすごく仕事が忙しくて、 すごく疲れていて、免疫を落としてしまったせいかも知れない。 だから、常駐菌が子宮に入って、赤ちゃんを外に出してしまったんだと思う。 そんなお母さんなんて嫌だって思って、だから赤ちゃんが逝っちゃったんだと思う。 それにわたしは本当には妊娠期間を楽しんでなかった。 つわりがつらかったし体調も悪くて、仕事に対する不安もあったし、すごくつらかった。 わたしは赤ちゃんを歓迎していなかったんだと思う。 それが赤ちゃんに、分かっちゃったんだと思う。だから逝っちゃったんだ。 まるで子供のように、しゃくり上げながらわたしは喋り続けた。 母が慰めてくれるが、ちゃんと言葉が耳に入ってこない。 大粒の涙が次々溢れてくる。 流産後これだけの勢いで泣いたのは、初めてのことだった。 【TOP:コンテンツメニューに戻る】
by mrs_ori
| 2009-04-21 13:05
| ■流産
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